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食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて

2020年06月02日

アレルギーの症状にはアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などが多いのですが、食べた後運動をした場合食物依存性運動誘発アナフィラキシーというものが引き起こされることがあります。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、主に子供に起こる症状で、特定の食品を食べた後数時間以内に激しい運動をした後に現れます。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの場合、食べてすぐには起こらないのが特徴であるので、自分も大人も体の変化に気が付かずに運動をしてしまい、症状が出てしまいます。

サッカーやテニスといった激しい運動で起こりやすいのですが、散歩をしていても起こることがあります。激しい運動や特定の食品を食べた場合、体にある肥満細胞からヒスタミンが放出され、そのヒスタミンが気管支を収縮させてしまい呼吸困難が起こります。さらにヒスタミンは血管の外側に体液をもれさせてしまい、むくみや血圧低下ということが起こってきます。はじめは全身にじんましんやむくみが起こり、すぐに咳き込みや呼吸困難に発展します。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの場合、約半分の子供が急激に血圧低下を引き起こしショック症状が起こってしまってしまいますのでできるだけ早くに救急車を呼ぶようにしましょう。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因となる食べ物にはえびや果物、小麦粉が多いですが、いろいろな食べものを同時に食べてその数時間後に運動をすることが原因になります。これは、食後数時間後に運動をすると血液の中に含まれているアレルゲンの吸収もよくなるためです。何が原因なのかわかっている場合は良いのですが、アレルギー反応が今まで一度もない場合は特に注意が必要となります。

ショック症状などアレルギー反応が出た場合、すぐに救急車を呼ばなくてはなりません。子供の場合症状の進み方が早く、あっという間にアナフィラキシーのようなショック症状になるからです。もしあらかじめアレルギー検査を行い、小麦などのアレルギーがあるとわかっている場合は食後2時間は安静にして運動をしないようにすることも予防として大切なことです。

このような食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、血液検査などアレルギー検査を行いますが、アレルギー検査ではすべての食べ物について調べられるわけではなく、かりに調べたとしてもそれが陽性と出ない場合もあります。ですので、病院によっては運動負荷をかけるトレッドミル検査を行い、血液中のヒスタミンがどのくらいの数値になるのかといった検査を行います。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、一般的に特定の食べ物を食べてから数時間後に起こるとされていますが、小学生の場合は給食中にその原因となる食べ物を食べ、昼休みにサッカーなどを行った場合でも発症することがあります。寝不足やストレスがかかった時、疲れている時や消炎鎮痛薬を使用している場合にも症状が出やすくなっているので、注意が必要です。